特定看護師

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特定看護師にまつわるあれこれ

特定看護師とは、平たく言うと「診療できる看護師」のこと。

現行の法律で看護師の役割として定められている「医師・歯科医師の指示のもと、療養上の患者・褥婦の世話や診療の補助を行う」という枠を越え、 一定の訓練を受けた高度な知識・技術を有する看護師が、侵襲性の高い一部の医療行為を行えるようになるという制度です。

特定看護師の原型となったのは、1974年にアメリカで誕生したNP(ナース・プラディクショナー)と言われており、 実際にアメリカでNPとして活躍している日本人も存在しています。

そういう人達は、日本では経験も技能もある看護師がさらに高みを目指したいと考えた時に、 看護管理者か看護教育者になるという選択肢しか用意されていないと指摘しています。

年功序列に近い日本の看護界の常識が向学心が強く優秀な看護師の可能性を狭め、その結果日本を出て行くことに繋がっているのです。

もちろん特定看護師制度の導入に対する慎重論もたくさんあります。

アメリカ社会で需要があるNPが、社会構造や人口高齢化率の推移が全く異なる我が国でもそのまま適応できるかといえば疑問です。 アメリカでは人口千人当たりに対する医師数2.4人、看護師数10.8人となっていますが、日本では医師数2.2人、看護師数9.5人。 この数字だけを見つめていてもあまり大きな開きはないように感じるかもしれません。

そこで忘れちゃいけない、人口高齢化の問題。日本の人口高齢化率は主要国の中ではトップクラスなのです。 マンパワー不足で在宅医療や看取りが困難というのは遠い将来の話だけではなく、現在進行形の問題なのです。 一部の看護師の技量を伸ばすことよりもまず、医師・看護師数の確保が喫緊の問題だと私は思います。

また現場の看護師たちの中では、既にグレーゾーンとされている部分を看護師が取り扱っているという事実が存在しているので、 特定看護師云々よりもまず、今の看護師ができることとできないことを明確にすることが先決であるという意見が目立ちます。

そのうえで看護師が出来る範囲を広げる必要があるのなら現場の看護師を再教育したり、看護教育の内容も見直す方が現実的ってコト。

専門看護師や認定看護師でさえ、認知度は高まってきたとはいえ、現場でその機能を発揮しているとはとても言い難いのが臨床現場の現実です。

一部の看護師に期待するよりも、人数確保・全体のボトムアップの方が重要と考えてしまう私…。 人手不足に悲鳴をあげながらも必死で働き続け、そして結局辞めていくという悪循環、どうにかならないんでしょうか。