ナースの勘

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ナースの勘は、女の勘

Evidenced Based Medicine、略してEBMは医療現場で働く私達にとってはもうおなじみの言葉ですね。言わずと知れたその意味は、「エビデンス(科学的根拠)に基づいた医療」ということ。科学技術の進歩と共に発展し続け、現在我が国のほぼ全ての保険医療機関で提供される医療はエビデンスに基づいた医療であるということが出来ます。もちろんこのような医療は、研究者や医療従事者だけが強行してきたというものではありません。科学的根拠、つまり臨床研究の結果という強力なお墨付きが、我々現代人の(近代医療への)信頼・安心感をゆるぎないものに変化させていったという背景があるのです。

しかし日本における看護師の仕事は、長きにわたって医師の補助的役割という側面が強調されてきたため、昔は看護学校で教えられる内容も古くからの慣習に基づいた曖昧な方法でした。つまり、科学的根拠のないものでも、昔からやってきたことだからという理由だけで何の疑いもなく教えられ続けていくといった感じです。しかしながら我が国でも、看護婦から看護師へという「名称の変更」を代表とする一連の動きのように、看護は単なる医師の補助の為のものではなく、一つの学問体系として捉えられるべきであるという運動が盛んになり始めました。私が看護学校に入学した当時(平成10年)はまだ看護婦と呼ばれていた時代でしたが、看護学校での先生たちはしきりに、看護技術におけるエビデンスの重要性を強調していたことが印象的です。

でも私は、実は臨床現場における一種の「勘」のようなものは、実はとても重要なんじゃないかと思いながら働いてきました。もちろん看護師の勘というのは、医学的な専門知識や数多くの患者さんの看護をする中で磨かれる観察眼のようなものであるべきだと思います。単なるあてずっぽじゃ、患者さんの安全を守ることはできませんから…。それでも様々な場面で遭遇する「ピンときた」「そんな気がする」「そろそろやばい」「なんかおかしい」…といった類の感覚が、単なる思い過ごしで済まされたことの方が少なかったですね。そして「デキる師長さん」というのはもれなく、この勘が優れていたと思います。患者さんの急変予測から看護師と研修医の秘密の恋愛まで、デキる師長さんの目はごまかせません(笑)

私自身、男性看護師さんと一緒の詰所で仕事をした経験がないので偏見なのかもしれませんが、この手の勘働きというのは女性特有のものに見えてなりません。とにかく女は鼻が利くんです(笑)