看護技術

看護師やめたい

看護技術:ベッドサイドで学ぶ

看護学生時代、よく実習指導者や教官に「もっとベッドサイドに行きなさい!」「患者さんのことをよく見なさい!」と言われました。

自分の受け持ち患者さんがすごくお話し好きという場合や、看護度が高くてやることが多すぎるという患者さんを受け持った場合以外は、 私を含む多くの看護学生はナースステーションの片隅にある学生用机でこそこそしながら時間を潰すものでした(笑)

忙しそうに通り過ぎていくスタッフの視線が痛かった…。「そんなところで溜まって私語ばかりで、何しに来たの?!」「学生邪魔!」って顔に書いてあるし(怖)

だいたい看護学生は「1クールで1人の患者さん」というのが基本なので、そもそも忙しくあれもこれもと動き回る必要がない。 しかも患者さんがとても無口な場合、どうしても会話が続かなくて気まずい雰囲気になる…。

こんなことばかり考えていた私でしたが、実際に働きだして初めて「もっとベッドサイドに行きなさい!」 「患者さんのことをよく見なさい!」という指導の意味がよくわかりました。

患者さんは毎日少しずつ違っているので、適切な看護をするためにはまずその変化をキャッチしないと何も始まりません。 「看護は気づきから」と言いますが、「状態が安定しているとき=その人にとっての正常」というのを日ごろから目で診たり手で触ったりして覚えておかなければ、 少しのサインを見過ごすことになってしまうのです。

このことを本当の意味で理解して、自分の看護に取り入れられるようになってからというもの、 環境整備やおむつ交換、全身清拭などの基本的な看護技術が大変重要と再認識できました。

特に環境整備は、その日初めて患者さんたちに顔を合わせる機会となるため、いろんな情報が飛び込んできます。

「ちょっと元気ないな…」「機嫌悪いのかな」「朝ごはん、今日は全部食べてるな」「ずいぶん脱毛が進んできたな」…という感じで。 その日担当になっていない患者さんの様子も知ることにも役立ちますよね。

患者さんのベッドサイドは、患者さんのキャラクターやサインを掴むための情報の山。 きれい好きの患者さんが片づけられなくなっていたら、体や気持ちに何らかの変化があったのかもしれません。 これまで自己管理できていた薬が布団の間からぽろぽろ出てきたら、そろそろこちらから配薬するように声掛けしてみたり…。

学生時代はやはり記録を仕上げるための必死さが勝って、そのままの患者さんの姿を見つめることができていなかったのかもしれません。

看護師の理想の働き方

転職やバイト・派遣の経験している私はいつも同僚に「どこが一番理想に近い職場だったの?」と聞かれます。 そう聞かれる度にとても困ります。だって、最悪の職場はすぐに答えられても、理想的な職場なんてなかったから…。

ある事が原因で転職をしてすぐの時は、「ここはなんていい職場なの~!前の職場で悩んでいたような事はないし、ここが最後の職場になりそう!」って思います。

でも、そこで長く働くスタッフと話すとこう言います。 「ここはスタッフの回転はやいよ~!私ももうすぐ辞めるしねっ!」それを聞いてショックを受けながらも、しばらく働くうちにこんな風に考え始めます。 「「前の職場はあの部分に関しては最悪だったけど、この部分についてはこっちの職場の方がひどいかも…。」

これは私に限らず、転職経験者の看護師ならみんな感じたことがある事だと思います。 そして何度もこういう場面に直面してたどり着いた私なりの理想とは「自分や家族の都合を中心に考えて、それに合った職場で働く事」です。

私がバイトしたことがある診療所の師長さんなんて、10年のブランクを経て職場復帰した経験をお持ちでした。 子育てに専念するために一旦は専業主婦になった師長さん。 産後しばらくして、お子さんと離れずにできるという理由から始めたバイトはなんと新聞の集金(笑)

子供の手が離れて総合病院の外来に再就職した時は、ストレスで激やせし、みんなに病気と心配されたそうです。 早いサイクルで入れ替わる医療現場の常識。薬剤や医療機器の使用など、慣れないことばかりで大変だったそうです。 でも看護の基本は何年経っても変わりませんし、病態生理学の基礎があったのですぐに適応できたそうです。

(逆に、何年も働いていても新しい知識について勉強しなかったり、古いやり方を突きとおそうとする看護師の方が危険行為をしそうですよね?) この師長さんの話を聞いて、なんだか勇気が湧いてきました。

看護師は確かにきつい仕事ですが、他の職種よりも転職しやすく、お給料の面でも恵まれています。 がっつり稼ぎたい若いナースはしんどい夜勤だって頑張れます。

結婚後、扶養内で働きたい時はパートナース。気分転換に単発バイト。 子育てが落ち着いたらまた仕事に集中。体力の事を考えてコールセンターで医療相談。未経験の治験にトライ。

…こんな風に、働き方はいっぱいあります。決して「いやならすぐに辞めればいい」と言う事ではありません。 でも、今の仕事にこだわりすぎて自分を追い込む必要はありません。 資格の強みを活かして、自分に合った生活と仕事のバランスを探すのも楽しいものですよ。

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